DICグラフィックス(株)は、(株)朝日新聞社の100%子会社で新聞印刷を担う(株)朝日プリンテックと開発した、新聞のカラー紙面の色品質を定量的に管理し、恒常的なカラー紙面の品質向上に寄与する新聞カラー紙面管理システム「C-spectra(シースペクトラ)」の販売を、4月より開始した。
同システムは、紙面に掲載したカラーパッチをiPadやiPhoneで撮影するだけで、ベタ濃度、ドットゲイン、トラッピングといった、カラーマッチングに必要な印刷情報を取得することができるシステム。取得した印刷情報は、端末のデータベースへ保存され、週・月・年単位でグラフ化されるため、端末画面上で遷移状況を容易に確認することができる。工場内、工場間の品質のバラツキを確認し、要因を解析するツールとして同システムを利用することで、品質の平準化を図ることが可能となる。
カラーパッチ(画像の中心部)の撮影
C-spectra(シースペクトラ)の流れ
読みやすさの観点や広告クライアントの要望などにより、印刷設備、印刷資材、印刷環境の違いに影響されない、品質の高い紙面を安定的に生産することが求められている。現在は、分光光度計やCCDカメラを利用したシステムにより運用されているが、カラーパッチを色ごとに測定してデータを取得すること、データを手動でグラフ化することが作業を煩雑化し、課題となっている。このたび開発したシステムは、iPadやiPhoneのカメラ機能を活用してカラーパッチを撮影し、撮影画像を専用アプリで解析することでデータを取得できる。また、データが自動でグラフ化され、作業の簡便化を実現している。
同システムを利用するためには、専用のアプリ(無料)をインストールしたiPadまたはiPhoneの用意と、DICグラフィックス社が販売するC-spectraツールキット(撮影用標準光源搭載の専用撮影台等を含む)の購入(定価30万円、保守費用別)が必要となる。
両社では、同システムを新聞カラー印刷だけでなく、雑誌や書籍、パッケージなどの印刷物にも展開することも視野に入れ、開発を継続していく。
DICグループでは、昨年発表した中期経営計画「DIC108」の中で、国内の印刷インキ事業においてビジネスモデルの変革を掲げている。DICグラフィックス社では、長年培ってきた色彩技術や印刷技術に加え、「DICデジタルカラーガイド」などで培ったデジタル化技術を融合し、顧客の発展に貢献する新たなソリューションの提案に鋭意努めていく。
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【新聞カラー紙面管理システム】DICグラフィックスと朝日プリンテック、「C-spectra」の販売開始
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